日常生活では支障のない状態にまで体力が回復したのですが、果たして仕事をするだけの体力があるのだろうか? 今現在の私の体力はどこまで通用するのだろうか? という思いとともに、仕事を再開することでまた再発しないだろうかという不安を抱くようになりました。
しかし『もう一度、以前のように仕事がしたい』『これからも一人で生活をしていかなければ』という強い思いが、私を会社復帰に向けて駆り立てていたように思います。 まず、会社復帰へ向けてしたことは、出勤時間に合わせた生活を送ることです。次に、通勤による体力の消耗を少しでも避けるために、会社から徒歩5分位のところへ引っ越をしました。
会社復帰の時期に関しては主治医と十分に相談しました。主治医の意見は「長期入院だったことや病状が落ち着いたとは言えまだまだ不安定な状態だということ から、会社復帰はもう少し様子をみたほうがよいのではないか」とのこと。主治医のその言葉を理解し「やはり退院から3ヶ月後の会社復帰は無理なのだろう か」と思いつつも、どうしても会社復帰したいという気持ちを抑えることが出来ませんでした。
周りが急速に動いているように感じ、自分だけが時計の針が止まった空間いて取り残されているような感覚に陥り、焦りと不安を打ち消すことが出来なかったのです。そして、今現在の病状や体力で、どのくらい仕事ができるのかを試してみたかった。 それは、今後もこの仕事を継続出来るのか? それともこの仕事を続ける体力はないのか? ということを自分なりに判断し納得して結論をだしたかった。その結果によっては、次の新たなる進む道をみつけなければならないだろうと思ったのです。