病名宣告

身体のだるさとともに、微熱が続くようになりました。近所の内科病院で処方された風邪薬を服用し安静にしていたものの、一向に回復の兆しはありませんでし た。次第に関節痛やむくみなどの症状もでるようになり、とうとう熱が39度まで上がり、しまいには上半身が自分の身体ではないようになり、寝返りを打とう にも心とは裏腹に身体がいうことを聞いてくれない状態になりました。そんなこんなでアッという間に一人では起きあがることさえもままならない状態となり夜 間救急病院へ連れていってもらいました。

救急病院では「風邪の症状に似ているが、風邪にはみられない症状がある」とのことから、なるべく早めに大きな病院での精密検査を受けることを勧められました。 私自身、今までにない体調の悪さに不安を感じ、さっそく次の日、某民間病院へ行き精密検査を受けたのです。

2週間後の検査結果は「とても言いにくいのですが、膠原病の中の全身性エリテマトーデスという難病です。」と告げられました。はじめて聞いた病名にもう一 度聞き返し「へぇ〜、そんな病気があるんだなぁー」「なんだか口が回らない病名だな」とか思いながら人ごとのように頷ていました。そして、家路に着くまで の間、「難病」という言葉が頭の中をグルグルかけめぐっていましたが、全くと言っていいほど実感も動揺もありませんでした。

なにはともれ、とにかく今までの体調の悪さの原因がわかり病名もはっきりして良かったと思いました。また、病状も軽く通院治療でも大丈夫という主治医の言 葉に「あ〜会社に迷惑がかからなくて良かった」なんて思っていました。私にとって「難病」ということはどうでもよかったし、気にしていなかったんですよ ね。
今回、病気を発見することが出来たのは、体調が悪かったこともありますが、夜間救急病院で担当医に精密検査を勧められたことがきっかけとなりました。この場を借りてお礼申し上げます。